更年期の症状が漢方薬によって改善した症例を更年期の中医学的な見方と共にご紹介させて頂きます。
閉経を挟んだ前後10年くらいを「更年期」と呼びます。
この時期には卵巣機能が低下することで、ホルモンバランスが乱れ、生理の乱れ、ホットフラッシュやイライラ、鬱、情緒不安定、不眠、耳鳴り、めまいなどの様々な症状が見られるようになります。
今回は以前からかかっていた患者さんで、更年期に生理周期が乱れてしまった状態を漢方薬によって正常な状態に改善した例をご紹介させて頂きます。
<症例>
48歳女性
2019年12月 「前回の生理より次の生理が60日以上来ていない。」との訴え。ご本人は閉経したのではないかと気にかけていたようでした。
普段から仕事はハードで不規則、年末にかけて更に忙しかったこともあり、
ストレスを抱えている状態で、疲れ易い、いらいらするなどの症状も見られました。
<処方>
・亀鹿参 一回3粒 一日2回
・加味逍遥散 一回1包 一日2回
亀鹿参は、中医学では生殖・ホルモンバランスに関係している「腎」の力を支える漢方薬で、卵巣機能を支えます。
加味逍遥散は、自律神経の乱れを整えて、リラックスするのを助けます。
卵巣機能を助け、リラックスし気血の流れがスムーズにいくことで、
服用を始めて、15日で生理が来ました。この時の生理は、腰の痛み、腹痛、生理の血が黒いなどの症状が見られました。
2020年1月 生理が正常周期(28日)で来るようになる。
前回あった生理中の痛みなどの症状も改善されている様子で整ったことで様々な症状も改善されていました。
この方は現在も漢方薬を服用しながら身体を整えています。
このように更年期に卵巣機能が落ちている状態ですと、
20代や30代と違い、ストレスや疲れなど直ぐに生理は乱れます。
生理の状態は卵巣機能、ホルモンのバランスを示すバロメーターにもなりますので、
更年期を快適に乗り切るには生理の状態を把握し、できる限り正常な状態になるように整えていきたいものです。
更年期は誰にでも来るものですが、快適に過ごすためにも漢方薬などの力を使って整えていくことをお勧めします。
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